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  ニュース     2022/07/27 18:00

中国:雄安新区「交通渋滞と無縁」に、高密度で路線バス運行へ 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】河北省の雄安新区は、「交通渋滞が発生しない都市」として発展を遂げる見込みだ。「90/80」の目標を掲げている。外出全体に占める路線バス利用率90%、交通全体に占める公共交通利用率80%を目指す方針だ。なかでも大規模工事が集中的に進行する「容東片区」では、より密度が高い路線バス網を構築する。中国雄安集団有限公司からの報告内容として、中国新聞網が27日付で伝えた。

 低炭素化を推進する雄安新区には、大型公園やグリーン回廊などを設ける。路線バス網の完備を加速するとともに、自転車と徒歩を合わせた移動を奨励する意向だ。

 容東片区の完工エリアでは、面積1平方メートル当たりの道路密度が12キロメートル(km)にも達する。中国主要36都市都市を大幅に上回る高密度で敷設された。最も先進的なスマート交通技術も導入する。V2X(車車間・路車間無線通信)インフラの網羅率を80%以上に高める計画だ。

 すでに雄安新区では、アプリ「雄安行」をリリース済み。交通、駐車、予約、決済などに利用できる。バスやタクシー、ネット配車、レンタサイクルの各企業にも交通情報を相互に提供する仕組み。グレードアップを重ねることで、利便性をさらに高めつつあるという。

 中国共産党中央委員会と中国政府は2017年4月、河北省雄県、容城、安新の3県と周辺エリアを開発する形で雄安新区を建設する計画を表明。深セン経済特区、上海浦東新区に並ぶ国家プロジェクトとして推進する立場を明らかにした。

 開発は段階的に推進し、まず100平方kmを整備。その後200平方kmへと倍増し、最終的には2000平方kmまで拡張させる。面積で深セン特区(1953平方km)をやや上回る一大都市圏を形成する構想だ。


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