中国の不動産デベロッパーに信用不安が広がっている。花様年HD集団(ファンタジア・ホールディングス・グループ：1777/HK)は4日、社債の償還を滞らせたと発表した。2016年に5億米ドル（約555億円）を募集した社債に関し、この日予定の2億600万米ドルが支払えなかったという。

　地方政府、金融機関、財務コンサルタントの支援を得て、金融対策チームを立ち上げた。資金繰り難の打開を目指す。

　1998年に発足した花様年は、2009年に香港上場した。20年の販売契約は492億人民元（約円8450億円）に達し、12年連続で中国不動産デベロッパー売上高ランキングの100位内に位置している。ただ、21年の販売額は今年上半期に281億2000万人民元にとどまり、年間目標600億人民元に対する達成率は47％水準に低迷していた。上半期の純利益は、前年同期比9.25％増の3億300万人民元。足元の借入額は、前年比10％増の515億人民元で推移した。

　傘下の不動産管理会社、彩生活服務集団(カラー・ライフ・サービシズ・グループ：1778/HK)を14年6月に香港上場させている。

格付会社フィッチ・レーティングスはこの日、花様年の信用評価を「B」→「CCC-」に変更した。4ノッチ下方修正している。


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