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  ニュース     2021/09/10 18:00

中国:実験用サル値上がり、コロナワクチン開発で需要拡大 無料記事

【亜州ビジネス編集部】中国で2020年以降、実験用サルの需要が急増し、取引価格が高騰している。かつては1匹当たり1万5000人民元(約25万6000円)ほどで売買されていたが、年初には6万人民元に上昇。足元では10万人民元に迫る勢いだ。価格高騰の背景には、新型コロナウイルス予防のワクチン開発のため、国内外の医薬品メーカーで実験用サルの需要が拡大していることがある。毎日経済新聞が8日付で伝えた。

 中国では実験用サルの繁殖が行われており、現在の飼育数は約24万匹。このうち出荷に適したサルは約10万匹だが、すでに予約が入っているものなどを除くと、販売可能な数は3万匹ほどにとどまる。国内向けと輸出を合わせると約5万匹の需要があるだけに、供給は大幅な不足だ。

 実験用のサルは健康状態の確認などのため、捕獲した野生の個体の子や孫の代を使う。出荷できるようになるには8年ほどがかかるため、出荷量を急速に増やすことは不可能だ。



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