全国工業企業の利益総額は今年8月、前年同月比10.1％増の6802億8000万人民元（約11兆7080億円）に伸びた。増加率は7月の16.4％から鈍化している。中国国家統計局が28日に報告した。

　1〜8月の累計では、前年同期比49.5％増の5兆6051億4000万人民元。新型コロナウイルス流行前の2019年1〜8月との比較では42.9％増、2年平均成長率は19.5％だった。

　経営形態別では、国有企業の1〜8月利益が前年同期比86.9％増の1兆7748億5000万人民元、株式制企業が54.9％増の3兆9792億4000万人民元、外資系企業（香港・台湾・マカオ資本を含む）が37.5％増の1兆5139億3000万人民元、私営企業が34.4％増の1兆6429億6000万人民元で推移した。

　業界別では、41種のうち37種が増益、1種が黒字転換、1種が前年並み、2種が減益。増益業界では、石油・天然ガス採掘が3.65倍、非鉄金属冶金・圧延加工が2.78倍、黒色金属（鉄、マンガン、クロム）冶金・圧延加工が2.56倍、自動車製造が5.5％増などとなった。半面、電力・熱生産・供給が15.3％減益だった。

　1〜8月の売上高は前年同期比23.9％増の80兆人民元。増加率は1〜7月の25.6％から鈍化している。売上高利益率は7.01％と、前年同期に比べて1.20ポイント改善した。


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