香港市場に上場する子ども服メーカー、江南布衣（JNBYデザイン：3306/HK）の株価が24日、前日比13.21％安と急落した。製品に不適切なロゴ（文言）を用い、当局から当該製品の「無条件返品」に応じるよう指示されたことが嫌気された。毎日経済新聞が27日付で伝えた。

　報道によると、江南布衣は子ども服に「Welcome to hell（ようこそ地獄へ）」「Let me touch you（触らせて）」などのロゴをプリント。このほか、「グロテスクなウサギ」や「矢が突き刺さった人間」などの絵柄をプリントした製品を販売し、一部で非難を集めていた。

　問題となったロゴは、「自由なイマジネーション」をコンセプトとする同社が2011年に立ち上げたブランドに用いられていた。ターゲットとする年齢層は0〜10歳。同ブランドの取り扱い店舗は全国で約470カ所を数える。

　同社は当初、婦人服を主力とするメーカーだったが、現在は子ども服を主力とする。2016年に香港上場を果たした。2021年6月通期の売上高は前年比33％増の41億人民元（約700億円）、純利益は86％増の6億4000万人民元だった。


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