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  ニュース     2021/09/03 18:00

TV向け液晶パネル出荷面積、中国3社シェア50.9%で世界席巻 無料記事

 テレビ(TV)製品向け液晶パネルの世界市場で、中国メーカーの出荷面積シェアが初めて過半を超えた。ディスプレイ専門調査会社の中国CINNOリサーチによると、今年上半期の出荷は、面積ベースで中国メーカー大手3社(京東方、TCL華星、恵科)が世界全体の50.9%にまで上昇したという。中国電子報が3日付で伝えた。
 ドライバーICチップなど、重要デバイスの不足感が広がったにもかかわらず、前年同期比の出荷は急ピッチな伸びを達成している。最大手の京東方科技集団(BOEテクノロジー・グループ:200725/SZ)は、今年上半期の業績が好調。前年同期比で売上高が89.04%増の1072億8500万人民元、純利益が1023.96%増の127億6200万人民元に達した。
 京東方の液晶パネル世界出荷シェアは、スマートフォン、タブレット型パソコン、ノート型パソコン、モニター、TVで今年上半期に業界首位。8インチ以上の車載ディプレイに関しても、世界トップの座を守った。2020年の生産資産買収、新規事業プロジェクトの稼働、ハイエンド製品比率の引き上げを通じ、収益力を一段と強めている。
 一方、TCL科技集団(000100/SZ)の上半期業績は、売上高が153.3%増の743億人民元に上った。傘下ディスプレイ企業のTCL華星光電技術有限公司(CSOT)は、ディスプレイ用パネルの出荷面積が25.3%増の1779万2000平方メートルに広がっている。半導体・ディスプレイ事業の売上高は、93.6%増の408億人民元に膨らんだ。大型サイズの液晶パネルでは、35インチで世界3位、55インチで世界首位、65・75インチで世界2位に浮上。8K・120Hzの高品位TV向け液晶パネルでも、世界首位の座を確保した。


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