【亜州ビジネス編集部】新型コロナウイルスの感染者が出たことにより、約2週間封鎖されている中国浙江省の寧波舟山港で、船舶の接岸が始まるなど一部で業務が再開された。近く全面再開の見通しという。寧波舟山港は貨物取扱量で世界首位、コンテナで同3位。その封鎖により、世界的な影響が懸念されていた。台湾・中央通信社などが伝えた。

　寧波舟山港内の梅山港は、作業員の新型コロナ感染が確認されたため、今月11日から封鎖されているが、過去数日間で少なくともコンテナ船5隻が接岸した。梅山港は寧波舟山港全体の貨物の20％を取り扱っている。海運会社によると、梅山港では18日から一部船舶の積み降ろし作業が行われており、近く全面再開する見込みという。

　米紙ウォール・ストリート・ジャーナル（WSJ）によると、寧波舟山港周辺では、貨物を満載した貨物船の長い行列ができている。貨物の多くは、年末商戦用の欧米向け貨物。寧波舟山港閉鎖の影響は、米国など海外港湾の混雑も招いており、国際物流全体の遅れにつながっている。


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