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  ニュース     2022/04/14 18:00

中国:水素ステーション250カ所超え、世界全体の4割に拡大 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】水素燃料電池自動車(FCV)の稼働を支える水素ステーションの設置が中国で急ピッチに進展している。この分野では世界で後発ながらも、足元の総数は中国全体で250カ所を超えた。世界の40%を占めるなど、最多を独走している。国家能源局科技司の劉亜芳・副司長が語った内容として、証券時報などが14日付で伝えた。
 水素エネルギーの利用は、交通、化学工業、鉄鋼、建築などの分野で試行的に拡大しつつある。交通の分野では、バス・大型トラック向けが主な用途だ。中国で運行するFCVは6000台を超えている。世界全体の12%に相当する規模だ。
 気候変動の抑制を優先し、中国もエネルギーのクリーン化に乗り出している。足元で全国20省・直轄市・自治区あまりが独自の水素エネルギー利用計画、またはその指導意見を策定済み。国と地方政府による奨励を追い風に、国有企業、民間企業、外資企業が長江デルタ、粤港澳大湾区(広東・香港・マカオグレーターベイエリア)、環渤海湾に投資し、各地に産業集積地が形成された。
 水素製造の分野では、河北と西北が生産と利用を先導している。電気分解技術を用いた生産の低コスト化を模索中だ。20MPa(メガパスカル)の高圧水素タンクを利用した輸送も始動したという。


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