自転車シェアリング（レンタサイクル）大手のofoにこのところ、保証金の返金を求める利用者が殺到している。同社を巡っては昨年後半以降、資金難や経営上のトラブルがたびたび報じられていることから、利用者の間で経営の先行きに不安が高まっている状況だ。中国新聞網が27日付で伝えた。

　一方で、返金手続きは進んでいない。現在も1000万人以上が返金待ちの状態となっているという。返金まで3年はかかるとの声もある。

　ofoは現在、国内外での無計画な事業拡張が災いして資金難に陥り、関連業者への支払いも滞っているとされる。事業が破綻する前に保証金を取り戻そうと、昨年末にはユーザーら数百人が北京本社に押し寄せた。その後、同社が保証金返金システムによる受付を開始すると、返金待ちの人は数日間で1000万人を突破。保証金は1人当たり99人民元（約1630円）、または199人民元であることから、返金総額は10億から20億人民元に上るとみられる。

　あるユーザーはインターネット上で27日、「返金待ちの順番がここ3カ月間で1392万人目から1320万人目に進んだ」と明かした。


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