ニュース 2023/05/26 13:57
中国:6歳女児「ブルセラ症」発症、羊乳から感染か 
経済・統計
ブルセラ症は、羊飼いや食肉加工場の労働者などが家畜からの感染によって発症する職業病といわれる。現在、世界の170以上の国や地域で動物やヒトに感染しており、中国の感染症予防管理法では乙類感染症に指定されている。中国で発生率が高い地域は、北部の牧畜地帯のほか、最近では広東省や広西省など南部の非牧畜地域でも報告されている。
ヒトへの感染は、感染した動物との直接接触のほか、未滅菌の乳製品の摂取でも起こるとされている。ヒトに感染した場合は、皮膚や粘膜から体内に侵入し、体の免疫力がそれに打ち勝てない場合に発症する。高毒性の強さは、家畜の中でも羊が最も強いと言われている。
専門家によれば、ブルセラ菌は、冷蔵庫内で冷蔵保管されている乳製品でも30日〜6週間、最長で数カ月生きており、その間に感染し、同症を引き起こす可能性があるという。特に春から夏にかけては同症の発生がピークとなるため、「生乳は沸騰させてから飲むことが大切」とした。
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