ニュース 2025/04/09 13:53
中国:レアアース7種の輸出規制、半導体供給網に影響も 
産業・企業 経済・統計
【亜州ビジネス編集部】中国商務部が4日に発表したサマリウム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ルテチウム、スカンジウム、イットリウムのレアアース(希土類)7種類の輸出規制について、世界の半導体サプライチェーンに影響を与えるとの見方が業界関係者から出ている。芯智訊が8日報じた。
スカンジウムは高周波(RF)向けの重要材料で、スマートフォン、Wi-Fiモジュール、基地局のRFフロントエンドモジュールに広く使用されている。また、ジスプロシウムは主にハードディスクドライブの磁気ヘッドと電気自動車(EV)に使用されている。このため輸出制限は、台湾積体電路製造(TSMC:2330/TW)、サムスン電子、ブロードコム(AVGO/NASDAQ)、グローバル・ファウンドリーズ(GFS/NASDAQ)、クアルコム(QCOM/NASDAQ)、シーゲイト・テクノロジー(STX/NASDAQ)、ウエスタンデジタル(WDC/NASDAQ)などの半導体業界企業に影響を与える可能性がある。
ガドリニウム、テルビウム、イットリウム、ルテチウム、サマリウムもハイテク産業で広く使用されている。
中国の輸出規制によって、一部の海外企業は供給先を他国のサプライヤーに転換する可能性が高い。しかし、精製技術において中国とは大きな実力差があるため、すぐに代替することは困難だ。
中国は2023年にガリウムとゲルマニウムを、24年8月にはアンチモンを輸出規制対象とした。さらに25年2月にはタングステン、インジウム、モリブデン、ビスマス、テルルも対象に加えた。今回のサマリウムをはじめとする7種類のレアアースの輸出規制は、同措置として3ラウンド目になる。
レアアースの分離・精製で、中国の能力は世界の約9割を占めるとされる。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
スカンジウムは高周波(RF)向けの重要材料で、スマートフォン、Wi-Fiモジュール、基地局のRFフロントエンドモジュールに広く使用されている。また、ジスプロシウムは主にハードディスクドライブの磁気ヘッドと電気自動車(EV)に使用されている。このため輸出制限は、台湾積体電路製造(TSMC:2330/TW)、サムスン電子、ブロードコム(AVGO/NASDAQ)、グローバル・ファウンドリーズ(GFS/NASDAQ)、クアルコム(QCOM/NASDAQ)、シーゲイト・テクノロジー(STX/NASDAQ)、ウエスタンデジタル(WDC/NASDAQ)などの半導体業界企業に影響を与える可能性がある。
ガドリニウム、テルビウム、イットリウム、ルテチウム、サマリウムもハイテク産業で広く使用されている。
中国の輸出規制によって、一部の海外企業は供給先を他国のサプライヤーに転換する可能性が高い。しかし、精製技術において中国とは大きな実力差があるため、すぐに代替することは困難だ。
中国は2023年にガリウムとゲルマニウムを、24年8月にはアンチモンを輸出規制対象とした。さらに25年2月にはタングステン、インジウム、モリブデン、ビスマス、テルルも対象に加えた。今回のサマリウムをはじめとする7種類のレアアースの輸出規制は、同措置として3ラウンド目になる。
レアアースの分離・精製で、中国の能力は世界の約9割を占めるとされる。
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