【亜州ビジネス編集部】中国Eコマース最大手の阿里巴巴集団HD（アリババ・グループ・ホールディング：9988/HK）は26日、人員削減に関する市場のうわさを「事実ではない」として否定した。同社が今年3月に6つの事業グループへの分割・再編を発表して以降、市場では大規模なリストラを行うとの観測が浮上していた。アリババによると、今年は6つの事業グループで計1万5000人の新規採用を予定し、うち新卒採用は3000人を超える予定という。香港メディアの明報が27日伝えた。

　アリババは「微博（ウェイボ）」の公式アカウント上で、オンライン通販やクラウドサービス、物流サービスなど各事業の人員削減に関するうわさが流れているが、いずれも事実ではないと否定。むしろ人員採用を強化していく方針を示した。人員の流動は避けられないが、同社としては優秀な人材の採用と育成を絶えず続けていく構えとしている。

　アリババを巡っては先ごろ、クラウドサービス部門の阿里雲（アリババ・クラウド）で人員削減に着手したもよう――と一部メディアが報道。約7％に相当する人員のリストラを行う見込みと伝えていた。


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