全国工業企業の利益総額は今年1〜9月、前年同期比2.3％減の6兆2441億8000万人民元（約126兆円）に縮小した。マイナス成長は3カ月連続で、減少率は1〜8月の2.1％からやや拡大している。中国国家統計局が27日に報告した。

　経営形態別では、国有企業の累計利益が前年同期比3.8％増の2兆947億9000万人民元、株式制企業が0.4％減の4兆5593億4000万人民元、外資系企業（香港・台湾・マカオ資本を含む）が9.3％減の1兆4814億5000万人民元、私営企業が8.1％減の1兆7005億人民元で推移した。

　業界別では、41種のうち19種が増益、22種が減益。増益業界では、石油・天然ガス採掘が2.12倍、石炭採掘・選鉱が88.8％増、電気機械・機材製造が25.3％増、電力・熱力生産・供給が11.4％増などとプラス成長を示した。半面、黒色金属（鉄、マンガン、クロム）冶金・圧延加工が91.4％減、石油・石炭・その他燃料加工が67.7％減、紡織が15.3％減、非鉄金属冶金・圧延加工が14.4％減などと下げが目立つ。ほか自動車製造は1.9％減少したが、新エネルギー自動車（NEV）の販売好調などを受けて9月単月では47.4％増益となった。

　1〜9月の売上高は前年同期比8.2％増の100億1700億人民元。増加率は1〜8月の8.4％からやや鈍化した。売上高利益率は6.23％と、前年同期に比べて0.67ポイント低下している。


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