ニュース 2023/05/10 13:36
在中EU・米商工会、コンサルなど捜索に不安表明 
リスク管理・社会
EU商工会議所は声明で、中国当局の相次ぐ取り締まりについて「中国で事業を行う外国企業は不確実性を感じている」と指摘。在上海の米商工会議所トップは「捜査が適切に行われないなら、外国企業は中国で新たな投資ができない」と述べた。
国営メディアは先ごろ、江蘇省蘇州市内のコンサルティング会社、米キャップビジョンの拠点が「反スパイ法」違反で捜索を受けたと報じた。中国当局は3月と4月にも、ベイン・アンド・カンパニーの上海事務所、ミンツ・グループの北京事務所を家宅捜索し、ベインでは職員が拘束された。
このほか、中国当局は3月、日本のアステラス製薬の日本人社員を反スパイ法違反容疑で拘束。半導体大手の米マイクロン・テクノロジーに対しても、国家の安全に係わる容疑で捜索を行った。
国営メディアは、中国当局が「反スパイ法」などを根拠に、コンサルティング会社による敏感情報とデータの違法収集・送信など国家の安全に危害を与える行為に対し、取り締まりを強化していると伝えた。
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