【亜州ビジネス編集部】エヌビディア（NVDA/NASDAQ）の人工知能（AI）用GPU（画像処理半導体）「A800」は、中国の取引価格が米国による供給規制の強化観測を受けて大幅に値上がりした。1個当たりの価格は多量購入で10万人民元（約195万円）、少量の場合は11万人民元以上と、一週間余りで20〜30％上昇している。澎湃新聞が10日報じた。

　米紙ウォール・ストリート・ジャーナル（WSJ）は6月下旬、米商務省が早ければ7月にも、エヌビディアなどが製造する半導体について、事前に許可を受けていない場合、中国などへの出荷を禁止すると報じていた。

　A800は中国市場向けのダウングレード版。ハイエンド製品の「A100」の対中供給が米当局に禁止されたことを受けて、エヌビディアが昨年下半期に生産を始めた。中国市場では欠品状態で、発注から製品供給まで10カ月前後かかるという。



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