【亜州ビジネス編集部】英国の医療関連調査会社エアフィニティー（Airfinity）は12月29日、中国での新型コロナウイルスによる死者が春節（旧正月）期間にピークを付けるとの予測を示した。1月23日前後に1日当たり約2万5000人に達すると予想。12月以降の累積死者数は58万4000人に達すると試算している。香港経済日報が30日、外電報道を引用する形で伝えた。

　エアフィニティーの推計によると、中国の足元の1日当たり感染者は約180万人、死者は約9000人に達している。死者数は1週間前の試算からほぼ倍増した計算だ。感染者は1月13日前後に最初のピークを迎え、1日当たり約370万人に上ると予想している。

　中国疾病予防管理センター（CCDC）の公式発表によると、12月29日に全国で新たに確認された有症感染者は5515人、死者は1人だった。新型コロナ発生以来の公式な死者数は、同日時点で累計5247人となっている。

　なお、国家衛生健康委員会は12月14日、毎日公表している感染者数データについて、無症状感染者数の発表を取り止める方針を表明している。また同月20日には、新型コロナ感染による死亡の定義について、同ウイルスの陽性者で、肺炎または呼吸不全を起こして死亡したケースが該当すると説明。心筋梗塞など、他の基礎疾患によって死亡した患者は、新型コロナに感染していても除外されるとした。


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