【亜州ビジネス編集部】かつて米金融危機を予測し、「Dr.Doom（破滅博士）」の異名を持つ米経済学者のヌリエル・ルービニ氏はこのほど、第3次世界大戦がすでに勃発しており、米国と中国がすでに冷戦を開始しているとの見解を示した。向こう5〜10年にわたり米中は台湾をめぐって対立する見通しで、これが冷戦から「熱戦」に発展するきっかけになる可能性にも言及している。香港メディアの頭條日報が18日伝えた。

　ルービニ氏はまた、イランや北朝鮮、パキスタンなどの国々が第2次世界大戦後に確立された国際秩序に挑戦していると指摘した。さらに、市場は現在、高インフレと低成長という2つのマイナス要因に直面しており、今後10年以内に大規模な倒産ラッシュと金融危機が起こる可能性があると警告。サプライチェーン、高齢化、保護主義などが高インフレを後押しし、世界をスタグフレーションに向かわせると懸念した。

　なお、ロシア連邦安全保障会議のアレクサンドル・ベネディクトフ副書記は今月13日、国営タス通信とのインタビューで、ウクライナの北大西洋条約機構（NATO）加盟が第3次世界大戦を引き起こすとけん制している。


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