【亜州ビジネス編集部】中国汽車工業協会は11日、今年9月の新車販売台数が前年同月比25.7％増の261万台に拡大したと発表した。プラス成長は4カ月連続。ただ、増加率は前月の32.1％から鈍化した。生産台数は28.1％増の267万2000台。前月比では販売が9.5％増、生産が11.5％増で推移している。
　6月から実施されている減税政策の効果が続いたほか、繁忙期を迎えて乗用車の販売が好調だった。ただ、商用車の生産・販売は前年同月比で再びマイナス成長に転落している（8月は1年5カ月ぶりにプラス成長を回復していた）。車種別では、乗用車の販売台数が前年同月比32.7％増の233万2000台（前月比9.7％増）、生産台数が35.8％増の240万9000台（同11.7％増）で推移。商用車は販売台数が12.5％減の27万9000台（同7.9％増）、生産台数が15.6％減の26万3000台（同10.5％増）だった。
　1〜9月の累計では、全体の販売台数が前年同期比4.4％増の1947万台。生産台数は7.4％増の1963万2000台となった。
　このほか、新エネルギー自動車（NEV）の販売台数は、9月単月で前年同月比93.9％増の70万8000台、生産台数は2.1倍の75万5000台に膨らんだ。販売、生産ともに月次ベースの過去最高を引き続き更新している。1〜9月の累計では、販売が456万7000台、生産が471万7000台で、それぞれ前年同期の2.1倍、2.2倍に達した。
　完成車の輸出台数は9月に前年同月比73.9％増の30万1000台に伸びた。ただ、過去最多となった前月との比較では2.6％減少している。車種別では、乗用車が前年同月比85.6％増の25万台、商用車が32.6％増の5万1000台。また、NEV輸出は2倍超の5万台に膨らんだ。1〜9月の累計では、全体の輸出台数が前年同期比55.5％増の211万7000台だった。


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