【亜州ビジネス編集部】国慶節連休（10月1〜7日）の旅行予約が好調に推移している。新型コロナウイルス対策として各地方政府が連休中の移動自粛を呼び掛ける中、地元観光などが人気だ。複数ブローカーが国慶節の旅行需要回復に楽観的な見方を示しており、うち中銀証券は観光業の底入れが近いと予想している。香港経済日報が26日伝えた。
　旅行サイト中国大手の携程集団（トリップドットコム・グループ：9961/HK）がまとめたリポートによると、中秋節連休（9月10〜12日）の終了後、国慶節連休期間の旅行予約は1日当たり平均で30％超の伸びを記録。直近1週間では、前週比で64％増加している。
　このほか、同程旅行HD（トンチェン・トラベル：780/HK）のリポートによると、国慶節関連旅行の検索数は直近1週間で前月同期の2.7倍に増加。期間中の航空チケット、ホテルの検索数も2.4倍に増加しているという。
　旅行需要の回復には、各地方政府による政策支援が大きな役割を果たしている。報道によると、海南、山東、江西、河北、河南、湖北などの政府がこれまでに、観光地やホテルなどで使用できる消費クーポンを配布する方針を表明。うち海南省政府は、地元住民向けに総額1億人民元（約20億円）の消費クーポンを配布する方針を明らかにしている。


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