【亜州ビジネス編集部】海南省で年初以来、「離島免税制度」を利用した消費が拡大を続けている。海南省商務庁によれば、今年1〜6月にかけて、離島免税店販売額は前年同期比31％増の323億9600万人民元（約6454億円）に拡大した。うち免税品販売額は26％増の264億8400万人民元に積み上がっている。免税ショッピング客数は34％増の516万6000人と高い伸びを示した。購入免税品件数は5.8％増の2568万2300件に伸びている。経済参考報が6日付で伝えた。

　海南省は今年に入り、複数の消費促進策を打ち出している。これまでに約2億人民元の消費クーポン券を発行。離島免税、文化観光などの消費を全面的に支援し、地元消費市場の迅速な回復・拡大を後押ししている。島内の大手免税店も積極的に販売促進キャンペーンを展開。旅行客がより大きなメリットを享受できる取り組みを実施している。離島免税市場の旺盛な需要にけん引される形で、今年1〜5月にかけての全省内の小売売上高は1000億人民元を超過。前年同期比で12.9％増加した。消費活動による地元経済発展の基盤が引き続き強化されている格好だ。

　離島免税市場において、新たな事業体が増えるに伴い、より便利に商品が手に入るようになってきた。海南の観光消費の信頼性はますます高まっている。免税店の総数は、これまでに島内12カ所に増加。海南の南部、北部、東部の主要な観光都市を基本的に網羅している。2020年7月に離島免税に関する新政策が実施されて以来、海口税関が監督・管理した離島免税ショッピング額は6月30日までに1307億人民元に積み上がった。免税ショッピング客数と販売件数はそれぞれ1767万人、1億7500万件となっている。

　消費の回復・拡大を加速させるため、海南省は7月4日から「第2回2023年海南国際免税ショッピングフェスティバル」を開催中だ。期間は2カ月で、海口、三亜、万寧、瓊海の4都市が省内の免税店と連携し、テーマ別プロモーション30件超を展開する。旅行者により多くの割引サービスや新たな体験を提供し、観光消費を刺激したい考えだ。


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