【亜州ビジネス編集部】中国は養殖漁業の競争力を増強する方針だ。農業農村部は19日、深海・遠洋養殖に利用する水域に関し、向こう5年で容積を1600万立方メートル拡大することを目指すと報告。足元の全国約4400万立方メートルから6000万立方メートルまで36％拡張すると説明した。

　中国の深海・遠洋養殖は、年間の魚介類生産量が直近で約40万トンに上る。海水養殖生産量全体の20％超まで規模が拡大された。

　沿海部の各県では、合計2万カ所以上の重力式海洋養殖システム、40カ所の半潜水型養殖システムが稼働。養殖作業船4隻が投入された。

　中国政府は農業農村部など8部門が連携し、養殖漁業の振興に乗り出す。生産レイアウトの最適化、全産業チェーンの発展、養殖事業の標準化、革新的技術の導入、安全生産の強化、典型事業モデルの普及拡大を進める計画。深海・遠洋養殖の発展、現代海洋牧場の整備を支援し、情報化、スマート化、現代化を通じた海洋漁業のアップグレードを狙う。

　深海・遠洋養殖の容積を6000万立方メートルに拡張することで、魚介類の年産量を60万トン以上に高める。海水養殖生産量全体に占める比率を25％超に引き上げる計画だ。

　農業農村部の漁業管理局養殖処は、次の5年間で深海・遠洋養殖設備、技術体系、産業配備が基本的に産業ニーズを満たすよう求める。政策の支援体系を整えることで、「深海・遠洋養殖強国」の早期実現を図ると説明した。


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