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  ニュース     2023/12/29 13:31

中国:23年半導体10大ニュース、首位は「華為『麒麟』復活」 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】電子業界メディアの集微網は12月28日、2023年の中国半導体産業の10大ニュースを発表した。1位に華為技術有限公司(ファーウェイ)が自社グループSoC(システム・オン・チップ)「麒麟(Kirin)」と共にスマートフォン市場に復帰したことを選んだ。
 ファーウェイは9月発売の「HUAWAEI Mate 60」に「麒麟9000S」を搭載。先進プロセスの設計、製造を中国国内で行い、第5世代(5G)移動通信の通信速度に対応した。制裁開始から4年を経て一度は市場から消えた「麒麟」を復活させたことは、中国ハイテク業界の強い回復力と自主開発能力、産業チェーンと連携したイノベーション能力を示したと評価した。
 2位には米国による中国ハイテク産業に対する抑圧、包囲政策が続いたことを挙げた。人工知能(AI)用GPU(画像処理半導体)の対中輸出規制が強化された他、オランダ、日本、韓国を巻き込んで設備、材料の対中包囲網が形成されたと指摘した。
 3位には中国がガリウム(Ga)とゲルマニウム(Ge)の半導体金属材料からドローンまでの輸出規制を導入したことを挙げた。自国の技術面のリードとイノベーション能力を保護し、国家の安全と経済的利益を維持したと評価した。
 4~10位は以下のとおりだ。◆4位:チャットGPTで大規模言語モデルの大競争、◆5位:半導体業界の新規株式公開(IPO)が大幅縮小、◆6位:華虹半導体の科創板上場、◆7位、国家集成電路産業投資基金二期(大基金ニ期)が設備、材料分野に出資し、産業チェーンの弱点を補った、◆8位:OPPO広東移動通信傘下の哲庫科技上海有限公司(ZEKU)が事業終了、◆9位:華虹半導体が米グローバル・ファウンドリーズ(GF)の成都12インチプロジェクトを引き継ぎ、◆10位:米マイクロン・テクノロジーが福建晋華集成電路有限公司(JHICC)と和解──。


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