中国の新エネルギー自動車（NEV）大手、比亜迪（BYD：1211/HK）が9月に開始した新卒採用に応募が殺到している。応募数は初日だけで12万件に達した。今月11日時点では18万件ほどに増加しているという。証券時報が18日伝えた。
　報道によると、BYDは9月25日に新卒採用の募集を開始。翌26日には、履歴書の提出数が12万件に達したという。ある卒業生が今月11日に履歴書を提出したところ、整理番号は18万件台に達していた。
　BYDの決算報告書によると、2022年末の従業員数は約57万人。うち技術系が7万6016人で、全体の13％を占める。21年末時点の従業員数は28万8200人、うち技術系が4万4300人だったことから、1年間で技術系の従業員が7割も増加した形だ。
　人員増強を支える一因は業績の好調だ。BYDは17日、23年1～9月期の業績予告を発表し、純利益が前年同期比120.2～141.6％増の205億～225億人民元（約4270億～4600億円）に拡大するとの見通しを示した。NEV業界の成長を受け、同社の販売台数は引き続き過去最高記録を更新し、世界トップシェアを維持している。市場競争も激化したが、同社はブランド競争力やスケールメリット、コスト管理力などの優位性を生かし、収益を拡大させた。


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