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  ニュース     2024/05/29 15:33

ディスプレー産業収入、中国は世界シェア5割 無料記事

【亜州ビジネス編集部】中国のディスプレー産業が存在感を強めている。2023年の新型ディスプレー産業チェーン売上高は、全世界で1876億米ドル(約29兆4200億円)規模に達した。うち中国の占める比率は50%近くにまで拡大している。中国光学光電子業界協会液晶部会(CODA)などが報告した内容として、21世紀経済報道が28日付で伝えた。
 新型ディスプレーは、電子情報とデジタル経済を支える要といえる。23年の新型ディスプレーパネル売上高は、全世界で1045億米ドルに上った。うち中国比率は55%に上昇している。新型ディスプレーパネルの出荷面積は全世界で2億4100万平方メートル。うち中国は73%を占めるに至った。
 新型ディスプレーの市場規模は、製品の進化、技術のアップグレード、応用の拡大を通じて着実に増加している。消費電子機器の市場に新たな成長機会をもたらし、製品の進化と技術のアップグレードが折りたたみスマートフォン、AIノートパソコン、ゲーミングモニター、デジタルアートフレームなどの消費を刺激した。その応用分野は、消費電子機器から産業用電子機器にまで延伸している。車載ディスプレー、公共ディスプレー、工業制御・医療用ディスプレーなどの新市場も急成長した。
 16年と比較し、中国の新型ディスプレー産業の売上高世界シェアは25ポイントも拡大している。ディスプレーパネル出荷面積の世界シェアは44ポイントも跳ね上がり、そろって世界首位に躍進した。
 中国は巨大な市場優位性と規模の優位性を背景に、世界のディスプレー産業構造で主導的な地位を確立している。京東方科技集団(BOE:200725/SZ)、TCL華星光電技術有限公司(CSOT)、天馬微電子(Tianma Microelectronics:000050/SZ)、維信諾科技(Visionox Technology:002387/SZ)などの主要パネルメーカーを中心に、川上の材料や設備投資を含む産業エコシステムが完成されたという。
 中国では、CODA主催の「国際ディスプレー産業サミットフォーラム」と「デディスプレー技術・応用イノベーション展」が開催予定だ。上海新国際博覧中心 (SNIEC)で7月2~5日に開催される。


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