中国でガソリン計量機（給油機）に違法な操作を加えるなどの不正行為が横行している。市場監督管理総局は16日、2023年8月以降の特別取り締まり行動を通じ、全国で同計量機に絡む不正行為1249件を捜査・処理したと報告した。このうち、刑事立件は84件、刑事拘留は200人となっている。メーターを改ざんするなどして、ガソリン販売量をかさ上げして得た不当な収入は延べ20億200万人民元（約432億円）に上った。うち6億9700万人民元を没収。税金の調査・処理、延滞金の追加徴収、罰金として19億6100万人民元を科した。複数の中国メディアが同日付で報じた。
　計量機に絡む不正行為について、同局の担当者は「ハイテク化、犯罪グループ化、チェーン化」という3つの特徴を挙げた。こうした現状に対応し、不正行為の取り締まりを強化するため、市場監督管理総局は「自動車燃料計量機」国家標準GB/T 9081-2023および「燃料計量機型式評価要綱」「燃料計量機測定及び検証手順」およびその他の測定技術仕様書を改訂・公布した。ソフトウエア管理、計数・制御マザーボード、データ保存、シールの貼付など、計量機の不正行為防止対策を強化。計量検証作業をより細分化し、検査要求を拡大している。さらに計量検証作業においても、関連する検査要件を追加した。


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