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  ニュース     2023/11/28 13:10

中国で特異病原体の発見なし、WHO専門家が見解 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】中国でマイコプラズマ肺炎など呼吸器疾患の患者が急増していることについて、世界保健機関(WHO)の感染症専門家であるマリア・バン・ケルコフ氏は24日、患者数の増加幅は新型コロナウイルスの感染拡大前ほど大きくなく、新型または特異な病原体の発見はないとの見解を示した。台湾メディアの中央通信社が27日伝えた。

 ケルコフ氏によれば、中国の患者増加は小児感染者の増加によるもの。中国では2年間にわたる新型コロナウイルス対策により、子どもが病原体に接触する機会が少なかったことが今回の感染拡大につながったという。大多数の国は1~2年前に同様の問題に直面していた。

 中国国家衛生健康委員会の米鋒・報道官は26日、「急性呼吸器疾患の患者の増加が続いているのは、多種類の病原体が混合していることに関係がある。うちインフルエンザが主体だ」と述べた。

 中国の呼吸器疾患の患者増加は、世界的に注目されている。WHOはこれより先、国際的な流行病の監視サイト「ProMed」の内容を引用し、小児肺炎患者の多発についてまだ最終的な診断が確定していないとして、中国にさらに情報を提供するよう求めていた。


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