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  ニュース     2023/08/16 10:00

ナイトタイムエコノミー好調、火鍋の海底撈も屋台参入 無料記事

 高温気象が続く中国で、外出時間を夜にずらす人が増える中、ナイトタイムエコノミー(夜間経済)の拡大が続いている。浙江省杭州市の観光エリアでは、夜間消費の比率が全日の約半分にまで拡大した。大手火鍋チェーンの海底撈国際HD(ハイディラオ・インターナショナル:6862/HK)は、夜市での屋台営業を開始している。毎日経済新聞が10日付で伝えた。
 海底撈が屋台営業を始めたのは、山東省青島市や河北省など。パイロット店舗型の出店形態となっている。また、広東省広州市や北京市では、有名歌手のコンサートから帰るバスの中で自社の食品や飲料を提供するなど、「ナイトカスタマー」の獲得につなげる販促活動を活発化させている。
 足元で業績が回復していることも、新業態への進出を後押ししている。海底撈は7月末、2023年6月中間期の純利益が継続事業ベースで22億人民元(約440億円)以上に拡大するとの見通しを示した。前年同期の7200万人民元に比べて30%強に膨らむ計算。同事業ベースの売上高も23.7%増の188億人民元超に達するとみている。
 観光地の中でも、ナイトタイムエコノミーの成長が目立つのが浙江省杭州市西湖エリアだ。統計によると、今年1〜7月の夜間消費は277億1000万人民元に達し、前年同期比で12.8%増加した。全日の消費に占める割合は47.4%に高まっている。


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