【亜州ビジネス編集部】炭化ケイ素（SiC）ウエハー市場で、中国企業の生産能力世界シェアが2024年に50％に達するとの業界観測が出ている。数年前はわずか5％だったため、驚くほどのスピードで成長を遂げていると言える。集微網が23日報じた。
　山東天岳先進科技（SICC：688234/SH）、北京天科合達半導体股フン有限公司（タンケブルー・セミコンダクター）、三安光電（サンアン・オプトエレクトロニクス：600703/SH）などの業界企業が生産能力を強化している。24年の年間生産能力は合計120万枚に達する見通しだ。最近はボッシュ、STマイクロエレクトロニクス（STM/NYSE）、インフィニオン・テクノロジーズなど海外大手企業が相次いで中国企業とSiCウエハーの調達契約を結んでおり、サプライチェーンにおける中国企業の地位向上を示している。
　アナリストによると現在、SiCウエハーの世界市場は150mm（6インチ）が主流。24年はメーカーの生産拡大によって価格が下落し、競争力の弱い企業は試練を迎えるとみている。


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