【亜州ビジネス編集部】中国とラオスの国境で人流が活発化している。モーハン出入境辺防検査所によれば、雲南省モーハン口岸を介した出入国の観光ツアー団体数は年初から5月17日までに2380組に積み上がった。前年同期比1406％増と急拡大している。旅客数は919％増の3万1763人に膨らんだ。単日ベースの最多は団体数が60組超、旅客数が1200人超となっている。中国新聞網が18日付で報じた。
　モーハン口岸は雲南省シーサンパンナ・タイ族自治州モウロウ県に位置する。国際長距離鉄道「中老鉄路（中国ラオス鉄道）」を通じて、ラオスの首都ビエンチャンに直通。道路は南からタイのバンコクに至る。今年3月1日にタイが相互ビザ免除を実施して以来、モーハン口岸から入国するタイ人ツアー団体数は大幅に増加した。同口岸における海外の出入国者数の40％を占めている。
　また今年はラオスの観光年で、ラオス政府は一連の政策を打ち出し、中国人観光客の誘致に注力している。17日までに国境ツアー団体912組、1万1989人がモーハン口岸から旅行に出国した。
　年初以来の様々な支援政策を追い風として、モーハン道路口岸、同鉄道口岸を経由した海外の出入国者数も急増している。17日時点で中国とラオスを除いた78カ国・地域からの出入国者総数は2万人を突破。それぞれ前年同期比で56％。378％ずつ増加した。出入国の目的は、旅行が全体の約49％を占めている。


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