ニュース 2024/04/10 15:53
BYD車1台当たり利益19万円、テスラの6分の1=中国紙
産業・企業
【亜州ビジネス編集部】新車販売が好調な中国の比亜迪(BYD:1211/HK)だが、「薄利多売」と指摘する声がある。現地メディアの快科技が9日、「晩点財経」のデータとして報じたところによると、BYD車1台当たりの正味利益は足元で9000人民元(約19万円)。これは同業他社の多くを下回る水準で、例えば米テスラ(TSLA/NASDAQ)の6分の1ほどの水準だという。
報道によると、BYD車の1台当たり正味利益は2021年以前の時点でマイナスだったが、22年にはプラス5600人民元まで拡大。23年第4四半期(10~12月)には9000人民元へと6割増加した。ただ、テスラの1台当たり利益は23年に約8000米ドル(約120万円)で、BYDの約6倍に相当する水準だ。
もっとも、BYDは十分な市場シェアを確保しており、利幅が薄くても、全体的な収益は大きいと指摘されている。市場シェアと利益の両立が理想的な状態ではあるが、現在の中国の自動車市場でこれを実現することは困難。このため、多くの自動車メーカーが市場シェアを優先しており、これは賢明な判断だと同メディアは指摘している。
BYDは2月の春節(旧正月)連休明けから、主要モデルの実質値下げを実施。新たに発表した各モデルの「栄耀版」は、従来バージョンを下回る価格に設定されている。こうしたなか、同社の新車販売は好調で、3月は前年同月比46.1%増の30万2459台と過去最多を更新している。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
報道によると、BYD車の1台当たり正味利益は2021年以前の時点でマイナスだったが、22年にはプラス5600人民元まで拡大。23年第4四半期(10~12月)には9000人民元へと6割増加した。ただ、テスラの1台当たり利益は23年に約8000米ドル(約120万円)で、BYDの約6倍に相当する水準だ。
もっとも、BYDは十分な市場シェアを確保しており、利幅が薄くても、全体的な収益は大きいと指摘されている。市場シェアと利益の両立が理想的な状態ではあるが、現在の中国の自動車市場でこれを実現することは困難。このため、多くの自動車メーカーが市場シェアを優先しており、これは賢明な判断だと同メディアは指摘している。
BYDは2月の春節(旧正月)連休明けから、主要モデルの実質値下げを実施。新たに発表した各モデルの「栄耀版」は、従来バージョンを下回る価格に設定されている。こうしたなか、同社の新車販売は好調で、3月は前年同月比46.1%増の30万2459台と過去最多を更新している。
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