詳細
検索
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

  ニュース     2024/10/29 13:29

中国:3QのAMOLED市場、維信諾がBOEを猛追 無料記事

 2024年第3四半期のスマートフォン用AMOLED(アクティブマトリックス式有機EL)ディスプレーの世界市場で、業界3位の中国・維信諾科技(ビジョノックス:002387/SZ)がシェアを12.1%に拡大し、2位で中国最大手の京東方科技集団(BOEテクノロジー・グループ:200725/SZ)の13.5%に1.4ポイント差まで迫った。CINNO Research(上海群輝華商光電科技)が28日伝えた。

 ビジョノックスは出荷量が前年同期比53.4%拡大。シェアは前年同期から2.2ポイント拡張した。高水準の稼働率を維持している。

 これに対しBOEは出荷成長率が2.0%にとどまり、シェアを前年同期から3.6ポイント落とした。中国ブランドの顧客が第2四半期に調達を拡大して在庫が積み上がった結果、第3四半期は調達の勢いが弱まった影響を受けた。

 首位サムスンディスプレイ(SDC)は出荷量が16.0%拡大したものの、シェアは45.2%と前年同期から3.6ポイント縮小した。4位のTCL華星光電技術有限公司(CSOT)は出荷量が57.7%拡大し、シェアを9.2%へと1.9ポイント上昇させた。 

 世界市場全体の出荷量は前年同期比25.3%増、前期比0.9%増の2億2000枚だった。国・地域別の出荷シェアは韓国が52.4%で最大。前年同期比で2.6ポイント低下した。中国は47.6%だった。

 第3四半期の世界AMOLED市場では、フレキシブルAMOLEDの割合が76.4%を占めた。前年同期比で2.3ポイント後退している。フレキシブルAMOLEDのみの出荷シェアは、◆SDC、35.8%、◆BOE、17.6%、◆ビジョノックス、13.8%、◆CSOT、12.0%──の順だった。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース