【亜州ビジネス編集部】「95後AI天才少女」と呼ばれる羅福莉氏がこのほど、AI（人工知能）スタートアップのDeepSeek（ディープシーク）を離職したようだ。すでに新たな仕事に就いているとされるが、転職先は明らかにされていない。ただ羅氏とその夫は、新製品の開発が忙しかったため、今年の春節に帰省しなかったという。2人は同じ分野の研究を行っているが、異なるサブプロジェクトに取り組んでいるとされる。複数の中国メディアが18日付で報じた。

　1995年生まれの羅氏は、現在注目を集める大規模言語モデル（LLM）DeepSeekの開発メンバーの一人。羅氏を巡っては小米集団（シャオミ・コーポレーション：1810/HK）の創業者、雷軍氏が先ごろ、年俸1000万人民元（約2億円）でスカウトしたとして話題となったばかりだ。

　AIブームが高まるなか、中国ではAI人材の争奪戦が激化。中国の電子商取引（EC）最大手、阿里巴巴集団HD（アリババ・グループ・ホールディング：9988/HK）は先ごろ、AIサイエンティストの許主洪（スティーブン・ホイ）氏を獲得し、グループ副総裁に任命した。許氏はこれまで300以上のAI関連論文を執筆し、被引用回数が5万回超に達する世界的に著名なAIサイエンティストだ。


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