【亜州ビジネス編集部】中国でこのところ、大型台風の影響で高速鉄道の運休が相次ぎ、キャンセル料の徴収を巡るトラブルが続出している。上海市在住のある男性は、高速鉄道で江蘇省常熟旅行を計画していたものの、台風の接近で予約していた往路の列車が運休となってしまった。このため、復路の予約を取り消したところ、キャンセル料を徴収されたという。中国政府系メディアが24日付で伝えた。

　男性によれば、9月16日に上海から常熟に向かい、17日に上海に戻る日程で家族3人分の高速鉄道の乗車券を予約した。ところが台風13号の影響で行きの便が運休になったため、旅行を取りやめ、帰りの便をキャンセルした。運賃は予約アプリ経由で返金されたが、帰りの便は1人当たり4人民元（約82円）のキャンセル料が差し引かれたという。

　男性が国営の中国国家鉄路集団有限公司が運営する中国鉄道顧客サービスサイト「12306.cn」のホットラインに問い合わせたところ、「行きの便と次に乗る便の間が24時間以内であれば、乗り継ぎ乗車券として行き帰りともキャンセル料がかからなかったが、今回の場合は24時間以上空いていたため、帰りの便については乗客都合のキャンセルとして扱った」と説明された。

　男性は「行きの便が運休になって行くことができず、キャンセルせざるを得なかった」と不満を訴えた。鉄路集団は独自のルールに基づいてキャンセル料を徴収したと説明しているが、専門家の間からもより現実的な対応を望む声が上がっている。



　


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