調査会社のカナリスは18日付リポートで、中国のパソコン（PC：デスクトップ、ノート、ワークステーション）出荷台数が2025年に4153万7000台となり、前年比で6％増加するとの見通しを示した。うちデスクトップは9％増、ノートは4％増を見込む。一方、タブレット端末の出荷台数は同年に2％減の3030万台を予想。好調だった24年から一転、マイナス成長に沈むとみている。

　カナリスのデータによると、中国のPC出荷数は24年第3四半期（7～9月）に前年同期比1％減の1110万台に縮小した。メーカー別では、聯想集団（レノボ・グループ：992/HK）が出荷台数390万台（市場シェア35％）で首位。以下、軟通動力（iSoftStone：301236/SZ）と華為技術（ファーウェイ）が各110万台（10％）、華碩電脳（ASUS：2357/TW）とHPが各90万台（9％）と続いた。

　23年以降、中国のPC市場は大きく変化し、国内ベンダーの存在感が増している。中国政府のイノベーション推進政策が国内ベンダーに有利な環境を創出した格好だ。特に軟通動力は、公共部門と教育部門、さらにゲーミングPCで好調な業績を上げ、第3四半期にランキング2位に躍進している。


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