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  ニュース     2025/04/28 14:10 NEW!!

1Q中国スマホ出荷7090万台で5%増、小米が10年ぶり首位浮上 無料記事

【亜州ビジネス編集部】調査会社のカナリスは27日付リポートで、2025年第1四半期(1~3月)の中国スマートフォン出荷台数が前年同期比5%増の7090万台に伸びたと報告した。政府の補助金政策や消費者心理の回復に支えられている。メーカー別では、小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が10年ぶりに1位に浮上した。

 上位の出荷台数は、小米が1330万台(前年同期比40%増)でシェア19%を占め、前四半期の4位から1位に浮上した。2位は華為技術(ファーウェイ)で、出荷台数が1300万台(同12%増)、シェアが18%となっている。以下、OPPO広東移動通信が1060万台(同3%減)でシェア15%、維沃移動通信(vivo)が1040万台(同2%増)でシェア15%、アップルが920万台(同8%減)でシェア13%だった。アップルは前四半期の1位から5位に転落している。

 カナリスの分析によると、小米の好調は製品エコシステムとチャネル戦略の相乗効果によるもの。また、ウェアラブル端末からパソコン、AIoT(モノの人工知能)、EV(電気自動車)までの幅広いポートフォリオにより、補助金の恩恵を最大限に受けている。このほか、ファーウェイは「Mate XT」に続き、新たに「Pura X」を市場に投入。折りたたみスマホのバリュエーションを拡充させている。

 カナリスによると、折りたたみスマホ、AI対応スマホ、OSの技術革新が引き続き市場の構造転換と長期的成長の重要な原動力になる見通し。24年時点で、AI対応スマホは中国の出荷台数の22%を占めており、25年には40%を超えると予測されている。


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