ニュース 2017/09/14 17:25
中国:職場で「凄惨事故」目撃の女性従業員、会社への賠償請求棄却
職場の工場内で凄惨な死亡事故を目撃した女性が精神疾患に陥り、その後離職を要求された事案をめぐって、江蘇省南通市の中級法院はこのほど、「双方が損害を分担する」との1審判決を支持した。女性の上訴を棄却している。検察日報が13日付で伝えた。
事故が起きたのは2012年6月。女性(顧さん)は2011年に入社し、14年6月までの労働契約を結んでいた。事故は工場内を移動する牽引車が作業員を2度にわたって轢き、死亡させるというもの。遺体の激しい損傷を直接目にした顧さんは精神疾患に陥り、出社できなくなった。その後、本人は何度か出社したものの、意味不明の言葉を発するなどして正常な業務ができなくなったため、会社側は契約期間終了後の14年8月に離職届の提出を求めた。
顧さんは労災を申請したが、時効で認定されなかった。そこで「事故が原因で病気になったにもかかわらず、会社は治療費を全く払っていない」として、治療費の全額支払いを求めて会社を提訴。ただ、1審では「事故を起こしたのは会社でない。損害は双方(会社と顧さん)で負担すべき」との判決が下された。顧さんは上訴したものの、2審でも1審判決が支持されている。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
事故が起きたのは2012年6月。女性(顧さん)は2011年に入社し、14年6月までの労働契約を結んでいた。事故は工場内を移動する牽引車が作業員を2度にわたって轢き、死亡させるというもの。遺体の激しい損傷を直接目にした顧さんは精神疾患に陥り、出社できなくなった。その後、本人は何度か出社したものの、意味不明の言葉を発するなどして正常な業務ができなくなったため、会社側は契約期間終了後の14年8月に離職届の提出を求めた。
顧さんは労災を申請したが、時効で認定されなかった。そこで「事故が原因で病気になったにもかかわらず、会社は治療費を全く払っていない」として、治療費の全額支払いを求めて会社を提訴。ただ、1審では「事故を起こしたのは会社でない。損害は双方(会社と顧さん)で負担すべき」との判決が下された。顧さんは上訴したものの、2審でも1審判決が支持されている。
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