中華圏を席巻している中国発の没入型アクションRPG「黒神話：悟空（Black Myth: Wukong）」を巡って、国内ではすでに不正利用サービスや偽の関連商品が登場した。もっとも海賊版の被害は限定的との見方が強い。ソフト自体のコピーガード性能が高い上、中国国民の消費水準が上がったことで海賊版のニーズが低いためだ。経済日報が8月28日付で伝えた。
　「黒神話：悟空」は游戯科学（Game Science）が開発し、PS5版とPC版（Steam、Epic Games、WeGame）に向けて8月20日リリースされた。23日夜時点で累計販売が早くも1000万本を突破。同時接続のユーザー総数も300万人を超えた。国内価格は268人民元（約5480円）。発売直後から中国のインターネット上では0.01人民元などの格安料金でプレイできると宣伝し、不正な利用法の権利を売る業者が登場した。さらにメディアミックスの派生製品と見せかけるアニメ作品も現れた。ただ、かつて人気ゲームソフト「仙剣奇侠伝」であったような大規模な海賊版販売の状況は今のところ見られない。中国でも、安く遊ぶことより、専用のゲーム機やこだわりのゲーミングパソコンを使ってゲームを楽しみたいと考える人が増えたことも影響しているとみられる。
　




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