ニュース 2025/03/27 14:38
中国:CO2取引のカバー業種拡大、鉄鋼・セメント・アルミ網羅へ 
政策・政治(中央)
【亜州ビジネス編集部】全国を網羅した二酸化炭素(CO2)排出権取引の参加者が初めて拡大する。中国生態環境部は26日、「全国炭素排出権取引市場の鉄鋼・セメント・アルミニウム精錬業種を網羅する作業案」を公布した。業種範囲を広げ、約1500社を新たにカバーする。
鉄鋼・セメント・アルミ精錬業界はCO2排出量が年間約30億トンに上るほど膨大。市場メカニズムを活用して後進的な生産能力を淘汰すると同時に、低炭素技術の応用を加速する。3業種の高品質な発展を促し、カーボンピーク・カーボンニュートラルの目標実現に寄与すると説明した。
現在の全国CO2排出権取引市場は、発電業界の重点排出企業約2200社のみをカバーし、年間50億トンを超えるCO2排出量を対象としている。鉄鋼・セメント・アルミ精錬業界はCO2を大量に生み、年間排出量は全国CO2排出量全体の20%超を占める規模だ。今回の対象拡大を通じ、全国CO2排出総量に占めるカバー率は40%超から60%超に拡大する。
対象温室効果ガスの種類も増やす方針を示した。従来のCO2に加え、四ふっ化メタン(CF4)、六ふっ化エタン(C2F6)の3種にまで拡大するという。具体的なスケジュールなどの詳細には今回触れていない。
全国的なCO2排出権取引市場は、2021年7月16日に正式開始されている。最初の履行期間では、発電業界の主要排出事業者2162社が参加し、年間約45億トンの排出量を網羅。第二の履行期間では、発電業界の主要排出事業者2257社が参加し、年間50億トン超の排出量をカバーした。取引可能なCO2排出規模として、世界最大に躍進している。
24年に入り、全国炭素市場は整備作業が加速した。1月には中国認証排出削減量(CCER)市場が再開。5月1日には「炭素排出権取引管理暫定条例」が正式施行され、全国CO2排出権取引市場の運営管理に明確な法的根拠を与えた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
鉄鋼・セメント・アルミ精錬業界はCO2排出量が年間約30億トンに上るほど膨大。市場メカニズムを活用して後進的な生産能力を淘汰すると同時に、低炭素技術の応用を加速する。3業種の高品質な発展を促し、カーボンピーク・カーボンニュートラルの目標実現に寄与すると説明した。
現在の全国CO2排出権取引市場は、発電業界の重点排出企業約2200社のみをカバーし、年間50億トンを超えるCO2排出量を対象としている。鉄鋼・セメント・アルミ精錬業界はCO2を大量に生み、年間排出量は全国CO2排出量全体の20%超を占める規模だ。今回の対象拡大を通じ、全国CO2排出総量に占めるカバー率は40%超から60%超に拡大する。
対象温室効果ガスの種類も増やす方針を示した。従来のCO2に加え、四ふっ化メタン(CF4)、六ふっ化エタン(C2F6)の3種にまで拡大するという。具体的なスケジュールなどの詳細には今回触れていない。
全国的なCO2排出権取引市場は、2021年7月16日に正式開始されている。最初の履行期間では、発電業界の主要排出事業者2162社が参加し、年間約45億トンの排出量を網羅。第二の履行期間では、発電業界の主要排出事業者2257社が参加し、年間50億トン超の排出量をカバーした。取引可能なCO2排出規模として、世界最大に躍進している。
24年に入り、全国炭素市場は整備作業が加速した。1月には中国認証排出削減量(CCER)市場が再開。5月1日には「炭素排出権取引管理暫定条例」が正式施行され、全国CO2排出権取引市場の運営管理に明確な法的根拠を与えた。
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