【亜州ビジネス編集部】炭酸リチウム（Li2CO3）の先物相場が動意づいている。2026年5月に期日到来する主力限月「炭酸リチウム2605」は、17日のトン当たり価格が前日比8.84％高の一時10万9860人民元に達した。大引け段階でも7.61％高の10万8620人民元にまで急伸している。和訊網が伝えた。

　Li2CO3は今年下半期からの値上がりが目立つ。足元の価格は、年内安値比で84.1％高の水準だ。Li2CO3先物の中心限月は、今年11月19日に10万人民元の大台を一時超えた。2024年6月以来の高値を更新した。

　現物価格も顕著に上昇している。国産で純度99.5％のバッテリーグレードLi2CO3は、17日のトン当たりスポット価格が9万7100人民元に達した。前日比で1170人民元（1.22％）値上がりしている。年内安値比の上昇率は62.18％に拡大した。

　リチウム電池の増産は急ピッチに進んでいる。調査会社の深セン市高工産業研究有限公司（GGII）によると、25年通年の総出荷量は580GWh（5億8000万kWh）規模に達する見込み。前年同期比で75％超も増加するとみられるという。


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