【亜州ビジネス編集部】中国信息通信研究院（CAICT）の予測によると、中国は2025年に人工知能（AI）コア産業の規模が1兆2000億人民元(約26兆4000億円)を突破する見通しだ。特に生産製造分野で大規模モデルの応用が顕著に進んでおり、応用事例の割合は前年の19.9％から25.9％に拡大。AI産業の規模拡大を牽引しているという。台湾・聯合報が14日報じた。

　同研究院AI研究所によると、中国AIコア産業の規模は24年に前年比24％増の9000億人民元に達した。25年は成長率がさらに加速するとみている。

　AIコア産業はAI技術の研究開発（R&D）から応用までの過程で、基礎技術、コアハードウエア、主要ソフトウエアに直接関わる分野を指し、AIアルゴリズム、計算力ハードウエア、データリソースの3本柱で構成される。技術面では基礎となる大規模モデルが引き続き改良されており、同研究院のテストデータによると、モデルの言語理解能力は30％、マルチモーダル理解能力は50％ずつ向上した。また、プログラミングや法律、人事など特定分野に特化したAIエージェントが「デジタル労働力」の原型として登場し、応用の主要形態となっている。

　工業情報化部は、AI大規模モデル公共サービスプラットフォームを構築し、モデル、データ、アルゴリズムの開放と共有を促進する方針だ。AIを含む新産業、新業態、新モデルによる経済付加価値24兆人民元の達成を目指す。


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