【亜州ビジネス編集部】中国の国務院（内閣に相当）は4日、2026年の法定休日カレンダーを発表した。元旦は1月1～3日の3連休、春節（旧正月）は2月15～23日の9連休となり、25年と比べてそれぞれ2日、1日増える形となる。この発表を受け、現地では交通機関のチケット検索数が急増。旅行予約プラットフォームの去ナ児網（Qunar.com）では、春節期間の航空チケット検索数が4倍に増加した。証券時報が4日付で伝えた。

　このほか去ナ児網では、元旦や春節期間の鉄道チケット検索数も数倍に増えている。同じく旅行予約プラットフォームの同程旅行HD（トンチェン・トラベル：780/HK）では4日午後6時（現地時間）の時点で、2月14～15日の国内航空チケット、ホテル検索数が前日の2倍に増えた。26年は春節連休初日がバレンタインデー翌日に当たることから、休暇を延長して旅行する人が増える可能性も指摘されている。

　同程旅行のデータによると、2月15～23日を出発日とする人気の国内航空路線トップ5は、深セン～上海、上海～ハルビン、ハルビン～上海、広州～上海、広州～長春。春節期間の人気宿泊都市トップ5は、北京、上海、ハルビン、広州、三亜となっている。

　検索だけでなく、実際に予約する旅行者も増え始めている。去ナ児網によると、国内旅行の人気目的地は海口、三亜、杭州など。海外旅行の人気目的地は香港、ソウル、東京などだ。

　同程旅行によると、春節連休の延長だけでなく、「雪休み」など一部地域で試行されている学生向け新たな休暇制度が人口移動や消費の活性化を促す重要な要素になっている。また、人工知能（AI）技術の普及に伴い、より多くの人が旅行前の計画段階でAIツールを活用するようになった。同程旅行はAIエージェント「DeepTrip」を提供しており、同エージェントを利用して春節旅行の計画を立てる人も多いという。


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