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  ニュース     2019/08/19 19:54

中国:固体廃棄物輸入が3割減、上半期は729万トン 無料記事

 中国が廃棄物輸入の門戸を一段と狭めている。今年上半期の固体廃棄物輸入は、前年同期比28.1%減の728万6000トンに縮小した。2019年削減目標の達成が楽観されている。洋ゴミ固体廃棄物輸入管理改革部からの情報として、中国政府系メディアが19日付で伝えた。

 廃棄物の輸入管理制度を厳格化している。金属廃棄物の輸入管理制度はすでに完備された。一方、国内では回収・再利用を奨励。リサイクルの輪を広げる方針だ。

 前年比の海外固体廃棄物「洋ゴミ」輸入量は、中国全体で2017年が9.2%、18年が46.5%ずつ減少している。国務院は2017年7月、「『洋ゴミ』の輸入禁止と固形廃棄物の輸入管理制度改革に関する実施プラン」を発表。18年1月1日から施行した。未処理の古紙、廃プラスチック、繊維系の廃棄物、バナジウムスラグなどの輸入を禁止。未選別古紙1品目、廃プラスチック8品目、繊維系廃棄物11品目、バナジウムスラグ4品目の計4種類、24品目を輸入禁止リストに組み入れた。さらに中国が受け入れ可能とするその他の海外ごみに関しても、1トン当たりの混入物制限値を厳格化している。

 海外資源ゴミの流入抑制姿勢はその後、一段と強化された。中国の生態環境部、商務部、国家発展改革委員会、海関総署(税関)は、「廃棄物輸入管理目録の調整に関する公告」を発表。18年12月31日以降、廃棄部品、廃棄船舶、スクラップ車両、精鉱・精錬残渣、工業廃棄プラスチックなど固体廃棄物16品目の海外輸入を禁じると通知した。19年7月1日以降は廃棄鉄鋼、粉砕廃棄銅、粉砕アルミニウムなど8品目の輸入を禁止する。さらに19年12月31日以降、ステンレス粉砕廃棄物、チタン粉砕廃棄物、木材粉砕廃棄物など固体廃棄物16品目の輸入を禁じる予定。さらに20年末までに、国内資源で代替可能な固体廃棄物の輸入を基本的に停止する工程表を定めている。

 中国は1980年代から海外廃棄物を原料として輸入開始した。経済の伸びを受けて年間の輸入量は、1990年代の100万トンから2005年の4000万トンに急増。過去最多で6000万トン近くを輸入した時期もあった。


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