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  ニュース     2019/09/24 18:59

中国:武漢で自動運転商用車ナンバープレート発給、百度など3社 無料記事

 湖北省省都の武漢市で22日、商用車向けの自動運転ナンバプレート(営業許可証)が発給された。この日はまた、「国家スマートコネクテッドカー(武漢)試験モデル区」も正式発足している。新京報などが伝えた。

 武漢市の交通鵜運輸部門は百度(BIDU/NASDAQ)、深セン海梁科技(HAYLION)、深蘭科技(Deepblue Tech)に第1陣となる商用車の自動運転ナンバープレートを公布。閉鎖されたテスト用道路だけでなく、公道を合法的に商業運行できるようにした。乗客を乗せた試験的な営業活動を可能とする。

 次世代通信の技術を活用することで早期に自動運転が実現する見込み。湖北省政府は今年8月、「5G産業発展行動計画(2019〜21年)」を公布した。国家スマートコネクテッドカー(武漢)試験モデル区の整備に注力するとともに、自動運転バス、自動運転物流車、自動運転タクシー、自動運転フェリー、自動運転体験エリア、スマート駐車システムの応用を推進する方針を打ち出している。

 中国では前週の9月16日、上海市政府が「インテリジェント・コネクテッド・ビークル(ICV)模範応用ライセンス」を3社に初交付した。これまで上海市で交付されてきた「開放道路実験走行ライセンス」と異なり、ICV模範応用ライセンスは単純なテスト走行に限らず、人や貨物を乗せた状態での走行が可能になる。第1陣の3社は、配車アプリ中国最大手の滴滴出行(Didi Chuxing)と、上海汽車集団(600104/SH)、独BMWの内外完成車大手。うち滴滴は、来年初めに上海で自動運転車を使った配車サービスを開始する。特定の公開道路上で「レベル4+」自動運転車30台を走らせる計画を披露した。

 上海市の経済和信息化委員会(経済情報化委員会)と交通委員会は9月11日、「上海市ICV道路実験・模範応用管理弁法(試行)」を公布。同市で初回申請できるICV応用車両を最大50台に設定した。6カ月間の走行に不備がなければ上限を引き上げる。「大規模応用の実現」を最終目標に掲げた。

 さらに上海市は今回、ICV開放実験道路のエリア拡大を宣言した。第3弾として42.5キロメートルを新たに指定。これにより総延長は53.6キロメートルに大幅延伸された。カバー面積は65平方キロメートルに拡大する。実験シーンは従来の350種から1580種に増え、工業園区、商店街、交通ターミナルエリア、住宅区などの各場面を網羅した。


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