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  ニュース     2019/09/18 19:59

中国:家電大手の美的が産業用ロボ導入拡大、工場自動化率65% 無料記事

 家電中国大手の美的集団(000333/SZ)はここ数年間で、作業の自動化を推進している。2018年10月に発表した独自の産業用インターネットシステム「Midea M.IoT」を基盤に自社工場の自動化を進める一方、同システムを他社にも提供している。経済日報が16日付で伝えた。

 広州市南沙にある自社工場では産業用ロボットを多数導入し、作業の自動化率を65%まで引き上げている。また生産管理をシステム的に行うことで、原材料や半製品の在庫量は従来型工場に比べて8割減り、物流効率も3〜5倍に上昇した。

 美的は「Midea M.IoT」システムを自社で活用するだけでなく、これまでに家電や自動車の製造業、不動産業、エネルギー産業などの150社以上に提供してきた。

 中国で産業用インターネット市場は2013年から18年までに年平均18%の勢いで拡大しており、20年には6929億1200万人民元(約10兆5800億円)規模になるとの予測も出ている。

 美的集団はキッチン家電や白物家電などの各種家電製品、セントラル空調、HVAC(暖房、換気、空調機器)、産業ロボット、オートメーションシステムの製造を手がける。海外に多数の生産・販売拠点、研究開発センターを有し、ワールドワイドに事業を展開。白物家電の東芝ライフスタイル株式会社、産業用ロボット大手の独クーカ社(株式約95%を保有)など多数の海外メーカーを傘下に収める。


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