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  ニュース     2019/08/14 18:59

HSBC幹部が相次ぎ退任、3人目はアジア太平洋地区CROか 無料記事

 金融大手グループ、HSBC(5/HK)の幹部が相次ぎ退任している。今月5日、ジョン・フリント最高経営責任者(CEO)の退任が明らかになったのに続き、9日には中華圏CEOの黄碧娟(ヘレン・ウォン)氏が辞任。さらに最新の報道では、アジア太平洋地区・最高リスク責任者(CRO)のマーク・マッキューン氏が年内に退任するとの情報が伝わった。市場関係者の間では、「複数幹部の入れ替わりは、経営管理や業務面での不確定要素になる」との懸念が浮上している。香港メディアが13日伝えた。

 前出の3人のうち、フリント氏に関しては就任から1年半での退任となった。同社はこの退任について、「経営環境が複雑さを増す中、取締役会は難題を克服し、新たなチャンスを握るための変化が必要と考えた」と説明している。ただ、市場関係者の間では「在任中にほとんど変革に着手しようとしなかった」とフリント氏を評する声もあり、事実上更迭されたとみられている。

 なお、フリント氏の後任には、コマーシャルバンキング部門を統括するノエル・クイン氏が暫定CEOとして任命されている。

 HSBCは英系の大手金融グループ。香港の有力銀行、恒生銀行も1965年以来傘下に置く。グローバル展開が最大の特徴。発祥の地である香港のほか、世界67カ国・地域の約3900拠点で顧客3900万件を擁する。従業員は23万5000人(18年末)。


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