中国・香港の「吉野家」フランチャイズ権を保有する合興集団(ホップヒン・ホールディングス：47/HK)は4日、今後も新ブランドを買収する方針を示した。買収対象などの詳細は明らかにしていない。また、現有ブランドの新店舗開業も継続する。手許資金が4億6000万香港ドルに上るなど、資金は潤沢と指摘。11年末の1億3000万香港ドルから大幅に増えた点を強調し、目先は資金調達の需要がないと補足した。

　今年第1四半期の店舗純増数は35（通年目標の39％）。中国本土で「吉野家」と「デイリークイーン」を相次いで開業させた。今年通年は新規店舗の開設に1億5000万香港ドルを投じる方針だ。

　同社は12月1日、中国北部で「吉野家」と「デイリークイーン」をフランチャイズ経営するSummerfield Profitsを買収すると発表した。Summerfield Profitsは合興集団・筆頭株主の洪一族が保有。合興集団はこれを34億7500万香港ドルで買収する。すでに今年3月に正式取得した。買収額に基づいたPER（株価収益率）は25.9倍。

　Summerfield Profitsは、中国北部で吉野家200店超、デイリークイーン100店超を展開し、今後約20年間のフランチャイズ権を持つ。今年6月期の本決算では、1億3400万人民元の純利益を計上した。

　合興株は4日、前日比かわらずの0.395香港ドルで取引を終了。


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