ニュース 2020/03/05 19:10
中国:宝武鋼鉄が世界TOPに躍進、19年粗鋼生産9522万トン
産業・企業
中国の鉄鋼最大手企業が世界最大手に躍進した。2019年の粗鋼生産量は、中国宝武鋼鉄集団有限公司が9522万トンを記録し、これまで世界TOPを守ってきたアルセロール・ミッタル(8980万トン)を初めて超えている。宝武鋼鉄の陳徳栄・董事長が4日に語った内容として、複数の中国メディアが伝えた。
最大手に君臨した宝武鋼鉄は、生産能力構造の改善、経営の多元化に取り組む方針。さらなる同業他社合併などを通じ、業界内の地位をさらに高める意向だ。中国は世界鉄鋼生産能力の5割を擁するだけに、国内企業が最大手に上り詰めることは当然の流れと指摘している。世界全体の鉄鋼生産能力が20億トンを超えているにもかかわらず、宝武鋼鉄はその5%に過ぎないと指摘。さらなるプレゼンスの強化を目指す姿勢を明らかにした。
鋼材が値下がりしている現状にも言及している。鋼鉄のトン当たり出荷価格が約4000人民元(約6万1800円)にまで下落し、500グラム当たり2人民元という割安価格に低迷していると懸念。利益率の悪化に直面していると警戒感を示した。
こうしたなか、鉄鋼だけでなく、新素材、スマートサービス、資源・環境、産業団地、金融などに事業を展開していく考えを打ち出した。
宝鋼集団有限公司と武漢鋼鉄集団有限公司が再編し、宝武鋼鉄は2016年12月1日に上海で正式発足。粗鋼生産で世界2位に浮上した。19年9月、馬鋼控股有限公司をグループ傘下に収めている。19年末、重慶鋼鉄を資質的な管理下に置いた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
最大手に君臨した宝武鋼鉄は、生産能力構造の改善、経営の多元化に取り組む方針。さらなる同業他社合併などを通じ、業界内の地位をさらに高める意向だ。中国は世界鉄鋼生産能力の5割を擁するだけに、国内企業が最大手に上り詰めることは当然の流れと指摘している。世界全体の鉄鋼生産能力が20億トンを超えているにもかかわらず、宝武鋼鉄はその5%に過ぎないと指摘。さらなるプレゼンスの強化を目指す姿勢を明らかにした。
鋼材が値下がりしている現状にも言及している。鋼鉄のトン当たり出荷価格が約4000人民元(約6万1800円)にまで下落し、500グラム当たり2人民元という割安価格に低迷していると懸念。利益率の悪化に直面していると警戒感を示した。
こうしたなか、鉄鋼だけでなく、新素材、スマートサービス、資源・環境、産業団地、金融などに事業を展開していく考えを打ち出した。
宝鋼集団有限公司と武漢鋼鉄集団有限公司が再編し、宝武鋼鉄は2016年12月1日に上海で正式発足。粗鋼生産で世界2位に浮上した。19年9月、馬鋼控股有限公司をグループ傘下に収めている。19年末、重慶鋼鉄を資質的な管理下に置いた。
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