ニュース 2019/10/07 19:44
中国:9月「車ディーラー在庫」58.6、やや改善も警戒ゾーン続く
経済・統計
中国の新車販売市場で、ディーラー在庫が高止まりしている。中国汽車流通協会がこのほど公表した今年9月の「自動車ディーラー在庫早期警戒指数(VIA)」は58.6で着地。前月比で0.8ポイント、前年同月比で0.3ポイントずつ低下したものの、依然として警戒ラインの50を上回る水準で推移した。18年1月以来、21カ月連続で50を超えている。
第3四半期末に当たる9月は、メーカーとの販売契約に絡む仕入ノルマを背景にディーラーの在庫圧力が一段と強まったという。ディーラーは値引き販促を強化したものの、9月は農繁期に当たることから、華北の農村部で消費者の来店率が低下。10月の国慶節商戦に期待して、9月の購入を手控えるムードも広がったと分析した。
エリア別の在庫指数は、北部61.8、東部56.0、南部55.3、西部60.1。全国指数は58.6。ブランド別では、輸入車、高級車、合弁ブランド車の在庫圧力が前月比でやや軽減される一方、中国自主ブランド車で増大した。
中国汽車流通協会は、「9月市場動向は8月とほぼ平行推移。ディーラーが期待していた(連休が多く販売が盛り上がる)『金九』効果は見られなかった」と総括した。
VIAはPMI(製造業購買担当者景気指数)の算出法と類似。50を下回ると自動車在庫が適正レベルにあることを示す。逆に数値が高いほど、需要の低迷、在庫圧力の上昇、経営圧力の増大を示唆する。今年第3四半期はいずれも50を突破する警戒ゾーンにあった。ディーラー業界では、国慶節連休がある10月繁忙期の「銀十」に望みを託している状況だ。
中国汽車流通協会のまとめによれば、中国の自動車生産台数は今年1〜8月に前年同期比12.1%減の1593万9000台に縮小。同期新車販売も11%減の1610万4000台に低迷した。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
第3四半期末に当たる9月は、メーカーとの販売契約に絡む仕入ノルマを背景にディーラーの在庫圧力が一段と強まったという。ディーラーは値引き販促を強化したものの、9月は農繁期に当たることから、華北の農村部で消費者の来店率が低下。10月の国慶節商戦に期待して、9月の購入を手控えるムードも広がったと分析した。
エリア別の在庫指数は、北部61.8、東部56.0、南部55.3、西部60.1。全国指数は58.6。ブランド別では、輸入車、高級車、合弁ブランド車の在庫圧力が前月比でやや軽減される一方、中国自主ブランド車で増大した。
中国汽車流通協会は、「9月市場動向は8月とほぼ平行推移。ディーラーが期待していた(連休が多く販売が盛り上がる)『金九』効果は見られなかった」と総括した。
VIAはPMI(製造業購買担当者景気指数)の算出法と類似。50を下回ると自動車在庫が適正レベルにあることを示す。逆に数値が高いほど、需要の低迷、在庫圧力の上昇、経営圧力の増大を示唆する。今年第3四半期はいずれも50を突破する警戒ゾーンにあった。ディーラー業界では、国慶節連休がある10月繁忙期の「銀十」に望みを託している状況だ。
中国汽車流通協会のまとめによれば、中国の自動車生産台数は今年1〜8月に前年同期比12.1%減の1593万9000台に縮小。同期新車販売も11%減の1610万4000台に低迷した。
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