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  ニュース     2020/03/27 18:59

新型コロナは1Q貨物量14%に影響、中遠海運港口が見通し 無料記事

 中国の港湾運営大手、中遠海運港口(1199/HK)の張達宇総経理は26日の決算説明会で、新型コロナウイルス感染拡大の影響により2020年第1四半期(1〜3月)の貨物量が14%減少するとの見通しを示した。ただ、足元では回復傾向を見せていると説明。中国持株会社の貨物取扱量は2月に前年同期比で9%減少したが、3月15〜19日は同3.4%減と落ち込みが縮小していることを明らかにした。香港メディアが伝えた。

 現在の中国海運市場の情勢について、馮波鳴主席は貨物量、輸送力ともに90%以上の水準を回復していると説明。一方、海外での新型コロナ拡大による影響については、まだ顕在化していないとの見解を示した。既存の輸送契約が完了する5月以降にも、欧米などでの需要減少が見込まれるという。ただ、現時点で自社のキャッシュフローに影響は出ていないと強調した。

 同社がこの日発表した19年12月期の本決算は、売上高が前年比2.7%増の10億2765万米ドル(約1123億円)、純利益が5.1%減の3億801万米ドルと増収減益だった。同社は1株当たり0.02028米ドルの期末配当を実施する方針。

 同社は国有海運グループの再編で誕生した中国遠洋海運集団を親会社に持ち、中国本土(珠江・長江デルタ、渤海湾沿岸)と海外(シンガポール、ベルギー、エジプト、ギリシャ、トルコ、韓国、台湾など)で事業展開する。


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