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  ニュース     2019/10/24 18:59

中越にコールドチェーン物流網、初荷の冷凍バサ200t到着 無料記事

 ベトナム南部と中国内陸部を鉄道で長距離輸送するコールドチェーン物流網が稼働した。重量200トン以上の「冷凍バサ」(ナマズ目パンガシウス科に属する淡水魚)を積み込んだ列車はホーチミン市を出発。これら初荷は20日午前、最終目的地となる武漢局集団公司の呉家山駅にまで試験的に届けられている。経済日報が伝えた。

 ホーチミン市〜広西チワン族自治区凭祥(友誼関)〜広西チワン族自治区南寧〜湖北省武漢呉家山〜中鉄聯集・武漢センターを鉄道「中越班列」で連絡する。国境の友誼関で検疫した後、凭祥の物流センターで別の貨物車両に積み替えられた。南寧南駅を経由し、武漢に向かう。総延長1478kmを約50時間かけて運行した。輸送の効率化を通じ、温度調節機能がない一般貨物鉄道と比較して18時間の配送短縮化を実現。武漢を集散地として、今後は中国の内陸エリアに東南アジア産の新鮮な魚介類、果物が運ばれる。

 今回の冷凍バサは、武漢良之隆食材股フン有限公司が購入。武漢漢欧国際物流有限公司が輸入、輸送手続きを代行した。これまでは海運を利用。中国沿海部の港湾で小型船舶に積み替え、河川水運で武漢まで遡上してきた。

 白身魚バサの原産地は、インドシナ半島を流れるメコン川やチャオプラヤー川。大規模養殖で最大約120センチメートルにまで成長し、ベトナムの重要な貿易品目となっている。日本では「パンガシウス」、または「ベトナム産養殖ナマズ」とも表記される。


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